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2017-09

芸大取手、ATLAS展へ - 2014.07.14 Mon

東京芸術大学取手校地で開催されていた「ATLAS展」を観てきました。東京芸大の大学院美術研究科先端芸術表現専攻 修士課程1年・博士課程2年の皆さんによる制作発表展です。
メモ代わりに気になった作品について書いておこうと思います。

ひとつめは、藤村祥馬さんの作品。
写真を撮らなかったので、Twitterで写真をアップしていた方のツイートを引用します。



機械じかけの作品でした。終始、カタカタカタカタ、動いています。
トイレットペーパーがベルトコンベアの上へと流れていき、一定の間隔でローラーに引っ張られて切断されます。そして糊付けされ、スポンジで押され、ホウキのようなもので掃かれ、下に落ちておしまいです。終着地点にはベルトコンベアの旅を終えた大量のトイレットペーパーが山積みになっていました。

何か、現代への皮肉とか、そういうものを表しているのかもしれないと思ったのですが、それ以前に見ていて飽きない作品でした。上のツイートの方もおっしゃっていますが、全体がものすごく無駄。滑稽で、未成熟で、不器用。ただただ同じことを繰り返しているけれど、完璧な機械ではないので、変なところに貼りつくトイレットペーパーが発生したりしている。なのに(だから?)ずっとずっと見ていたくなる。

不思議な作品でした。



ふたつめは添田朱音さんの作品。
こちらもTwitterから引用します。



上のツイートの方がおっしゃる通りの内容なのですが、展示部屋の奥に大きな窓があって、芸大の森と利根川の美しい景色が見え、ホトトギスの鳴き声が聞こえました。そんな場所を背景に真っ白な舞台装置とも言えるようなものが置かれ、そこに白い服を着た妖精みたいな女性が佇んでいるのです。

その場にいらっしゃった作者の方に促されるままに、靴を履いたまま作品の上へ。

何となく「妖精」は、私を無視した行動をとるのだろうと想像していたのですが、ほとんどその逆で、私の後をついてきたり、私の顔をじっと見てきたりしました。
これが、普段から人と視線を合わせるのが苦手な私にとってはかなりの冷や汗もので、というか、本当に冷や汗をかきかましたが、日頃、自分の世界に閉じこもっていることの多い私でも、こんなにも、他人と自分の「境界」を意識したのは初めてでした。それはもう視覚的に線が見えてるんじゃないかというくらいハッキリと感じました。

特に作品の上に滞在する時間が決められているわけでもなく、私は「妖精」と目を合わせないようにしながら(それでも視界の端で妖精の視線を感じるのですが)、ぎこちない動作で、舞台上の仕切りを乗り越え移動する。言葉を発することはできないルールなので、言葉を使う以外の方法で「妖精とのコミュニケーションを避ける」方法を探す。妖精の干渉が不安で不安で「自分の世界」に閉じこもろうと思っても、この全ては記録用のビデオカメラで撮影されていて、私はいつの間にか、私自身がこの舞台上で、何か一種のパフォーマンスをしていることに気づく。

何だこれは、と思う。究極の「体験型」現代美術だなぁと思いました。

これがもし、人と視線を合わすことに苦を感じない普段からコミュニケーション能力の高い人とか、高等な接客技術を要する職業に従事する人だったらどうなんだろう?
今回はできなかったのですが、自分以外の人がこの作品を体験している様も眺めてみたかったです。





これは芸大の敷地内に常設展示されている作品。
お気に入りで、行く度に写真に撮ってしまいます。

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